旅回り一座 (日本未公開) The Wagons Roll at Night 1941
ミッドナイト (日本未公開) Midnight 1934
色恋ざたで男を殺した女に陪審員として死刑判決をくだした父親に、ボーイフレンドを撃ってしまったと娘が打ち明ける。若きボギーがギャングのボーイフレンドで助演した道徳的な犯罪メロドラマ。
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トゥ・アゲインスト・ザ・ワールド (日本未公開) Two Against the World 1936
'31年の社会派ドラマ「特集社会面」のリメイク。舞台は新聞社からラジオ局に変えられ、エドワード・G・ロビンソンが演じた主人公をハンフリー・ボガートが演じる。数字重視のラジオ局が20年前の殺人事件を蒸し返して発表し、悲劇が起きる。ボギーは、ゴシップ報道を糾弾するラジオ局のディレクターを好演している。
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ビッグ・シティ・ブルース (日本未公開) Big City Blues 1932
ニューヨークに上京した青年が、大都会の喧騒に翻弄され、殺人容疑まで着せられた挙句、有り金全部だまし取られてしまう。結局3日間で帰郷するハメになるが、恋に落ちたショーガールと再会の約束をした青年は、意気揚々と家路に向かうのだった。デビュー間もないハンフリー・ボガートが端役で出演。ケンカっ早い、インテリ風のプレイボーイでインパクトを残す。
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サン・クエンティン監獄 (日本未公開) San Quentin 1937
30年代に隆盛を迎えるワーナー製ギャング映画のスタイルが投影された脱獄もの。当時のワーナーのギャング映画の悪役といえば主演級になる前のハンフリー・ボガートがいるが、「化石の森」(36)以降、圧倒的な存在感を放ち、模範囚から脱獄犯に転じてしまう本作の囚人役でもスターへの萌芽が見えている。
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雪原の追跡 Dangerous Mission 1954
RKO後期のテクニカラーの色彩が目に心地よい良質のアクション・フィルム・ノワール。監督のルイス・キングは、ヘンリー・キングの実弟だ。殺人事件の唯一の目撃者であるパイパー・ローリーをめぐり、森林警備隊長のウィリアム・ベンディックス、検事局捜査官のヴィクター・マチュアに、殺し屋のヴィンセント・プライスが絡み、大氷河での対決が待っている。
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X線の眼を持つ男 X: The Man with the X-Ray Eyes 1963
低予算映画の帝王ロジャー・コーマンによるSFホラーの快作。自らを視力向上の新薬の目薬の実験台にする科学者のレイ・ミランドの目は、次第に透視能力が行き過ぎ何もかもが突き抜けて見えてしまう。もはや哲学的ともいえる衝撃のラストシーンが待っている。サイケデリックな視界の映像表現も一興。
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グランド・セントラル駅殺人事件 (日本未公開) Grand Central Murder 1942
犯人探しを楽しむ、いわゆるフーダニット映画で、容疑者たちの証言のフラッシュバックで物語が進む。探偵を演じる若くはつらつとしたヴァン・ヘフリンとその妻ヴァージニア・グレイは、同じMGMの当時の人気映画「影なき男」シリーズのおしどり探偵夫妻ニック&ノラ・チャールズの役柄を思わせる。
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惑星Xから来た男 (日本未公開) The Man From Planet X 1951
イングリッド・バーグマン主演の歴史劇「ジャンヌ・ダーク」(48)のセットを利用してわずか6日間で撮影された超低予算のSF映画で、チープでゴシック・ミステリー的な雰囲気がこの上なく心地よい。宇宙人と地球との接触が描かれた恐らくは最初の作品で(同年秋には「地球の静止する日」が公開)、SF映画における新たなアプローチの幕開けを告げる。
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クルードさんちのはじめての冒険 (日本未公開) The Croods 2013
天変地異が迫り来る中、洞窟の住みかを失った原始人一家が、騒々しいギャグを連発しながら、新天地を求めて初めて外の世界を冒険するファミリー・アドベンチャー3DCGアニメ。ストーリーも楽しいし、映像も美しいが、ドリームワークス・アニメーション製作なので、奇抜なキャラデザも含め、好みの分かれるところか。
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プレーンズ2/ファイアー&レスキュー Planes: Fire & Rescue 2014
ディズニーの大ヒットアニメ「カーズ」シリーズのスピンオフ作品、「プレーンズ」(2013)の続編。前作で世界一周レースに優勝した主人公が、今度は消防レスキュー隊員となって、国立公園をとりまく森林地帯を舞台に、新たな仲間たちと大規模な山火事に挑む感動作。映像も鮮明で実写顔負けだ。挿入歌、AC/DCの「サンダーストラック」が作品を盛り上げる。
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最後の歓呼 The Last Hurrah 1958
「太陽は光り輝く」('53)のプリースト判事と違い、スペンサー・トレイシーは市長選の再選に敗れる。古き良き時代の終わりを告げるかのようなペーソスあふれるフォードの名編。邸宅の階段の踊り場に飾られた亡き妻の肖像画に無言で語りかけるS・トレイシーの姿に、毎度見るたびに涙腺が緩む。フォード一家を始め、往年の名脇役が大挙出演。
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迷路 Casbah 1948
往年のフランス映画の名作「望郷」(37)のハリウッドにおけるリメイク「カスバの恋」(38)のリメイク。迷路のように入り組んだアルジェのカスバを縄張りとする大泥棒ペペ・ル・モコに歌手でもあるT・マーティンがふんし、I・デ・カーロ、M・トレンら美女を相手に歌声を聞かせるフィルム・ノワール。ぺぺを追う刑事にいぶし銀のピーター・ローレ。
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怒号する天地 Carnival Boat 1932
西部劇のヒーロー“ホパロング・キャシディ”を演じるようになる前のウィリアム・ボイドと、ブロードウェイから映画界入りして間もない歌姫ジンジャー・ロジャース主演の、30年代の典型的なメロドラマ仕立てのプログラム・ピクチャー。森林地帯の伐採所が舞台で、材木が怒号を上げて倒れるさまが邦題の由来か。ジンジャーはショーボートの歌手で1曲披露する。
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