インディアンの郵便で (日本未公開) By Indian Post 1919
ワイルド・オレンジ (日本未公開) Wild Oranges 1924
2006年にTCMの尽力で甦ったキング・ヴィダーの幻のサイレント作品。うっそうと緑が茂るフロリダ沖の孤島。不慮の事故で妻を亡くした過去のある船乗りと南北戦争の後遺症で何事にも怯えてしまう祖父の血を引いた若い娘による、野生のオレンジのような甘酸っぱい恋の駆け引き。ふたりの仲を裂こうとする獣のような凶悪脱獄犯と主人公の格闘が壮絶。グリフィスの「愛の花」のように美しい作品。
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女ハムレット Hamlet 1920
デンマーク出身の伝説的大女優アスタ・ニールセン製作・主演による“女性版”ハムレット。オリジナル着色版が2007年に本国ドイツで復元され、再び陽の目を見た本作は、その圧倒的な力強さとエロチシズムで、倒錯的なシェークスピアの世界に観る者を陶酔させる。親友のホレイショーに強く惹かれながらも、女であることを隠し通さねばならぬ、ハムレット王子にふんしたニールセンの絶望の表情が胸を突く。
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チェス狂 Шахматная горячка 1925
“クレショフ工房”から巣立った旧ソ連の巨匠V・プドフキンによる軽快なスラップスティック・コメディ。プドフキンといえばモンタージュ理論を実践した重苦しいテーマの社会派だが、ここではアメリカ映画のように明るい。1920年代のモスクワの空前のチェス・ブームを背景に、チェスに熱をあげる若者とそれに愛想を尽かして服毒自殺を決意する婚約者がチェスの虜になるまでをコミカルに描く。
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カメラを持った男 (これがロシアだ) Человек с киноаппаратом 1929
ロシアの表情と人々の生活を、二重焼き、ストップ・モーション、スロー・モーション、ジャンプ・カット、早回し、画面分割といった映画技巧を詰め込み、独特のリズムと詩情ですくいとる。物語性や劇映画性を否定し、カメラによる視覚から映画の本質を描くことに挑んだ、ロシア未来派の映画作家ジガ・ヴェルトフによる、野心と遊び心あふれる前衛ドキュメンタリーの傑作。
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賭博地獄マカオ (日本未公開) Macao, l'enfer du jeu 1940
サイレント期から60年代にかけて主にハリウッドとフランスで活躍した日本を代表する国際的映画スター、早川雪洲がマカオを牛耳る賭博王にふんし、シュトロハイム演じる密輸船の船長と互角に渡りあう魅惑のフレンチ・フィルム・ノワール。
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決闘ブラックヒル Guns of Wyoming/Cattle King 1963
健全な牧場主と土地開放を企む悪者が、ワイオミングの広大な牧草地帯を舞台に対決する。ヒロインのジョーン・コールフィールドが凶弾に倒れる意表を突く展開に、一瞬で終わる決闘シーンが待っている。
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渡るべき多くの河 Many Rivers to Cross 1955
原住民の襲撃から猟師の娘に命を救われ、その父親から娘との結婚話を持ち出されてしまった二枚目主人公が、ケンタッキーの山中を逃げ回るコメディ・ウェスタンの快作。
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