デデという娼婦 Dédée d'anvers 1947

フレンチ・フィルム・ノワールというべきペシミスティックな傑作。ヒロインの娼婦シモーヌ・シニョレの圧倒的な存在感がすばらしく、また、彼女を寝取られ怒り狂った情夫マルセル・ダリオが夜の波止場で貨物の物陰から恋敵マルセル・パリエロを撃ち殺すシーンのロングショットに映画的興奮を覚える。監督は「狂熱の孤独」(53)のイヴ・アレグレ。

1947/モノクロ/86分/ フィルム・サシャ・ゴルディーヌ
(監・脚)イヴ・アレグレ (脚)ジャック・シギュール (撮)ジャン・ブールゴワン (音)ルイ・ベイツ (出)シモーヌ・シニョレ、マルセル・パリエロ、ベルナール・ブリエ、マルセル・ダリオ、ジャヌ・マルカン
Feb 20, 2011 (sun)