メアリーと秘密の王国 Epic 2013
長い灰色の線 The Long Gray Line 1955
ウェスト・ポイント陸軍士官学校の体育教官として50年勤めた軍曹が、旧知の大統領に解職を撤回するよう求め、波乱の半生を振り返る、ダイナミックでポエティックなフォード節全開の感動作。士官候補生たちによるはなむけの長い灰色の隊列を閲兵台から見守るタイロン・パワーの姿に涙せずにはいられない。実在した軍曹マーティン・マーの自伝の映画化。
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鍬と星 (日本未公開) The Plough and the Stars 1936
アイルランド市民軍の指揮官として独立蜂起に参戦する夫と、夫の戦死を恐れ悲嘆に暮れる妻の姿が、同じフォードによる前年の「男の敵」同様、表現主義的な暗さを帯びるダブリンの町で、エモーショナルに描かれる。英軍に街が制圧され、アイルランドの国旗が宙を舞い落ちる見事なシーンは、フォード流の犠牲者への敬意の表れだろう。
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大空の闘士 Airmail 1932
空を翔ける複葉機、嵐や吹雪等の悪天候、男の無事を祈る女、郵便飛行士という危険な職業を通して空を飛ぶことに情熱を注ぐ男同士の友情。このフォードの作品にはジャンルにおける魅力が全てつめこまれている。ハワード・ホークスの「コンドル」と並ぶ航空映画の白眉である。
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僕は戦争花嫁 I Was A Male War Bride 1949
ケイリー・グラントは、「赤ちゃん教育」、「ヒズ・ガール・フライデー」と、ホークスのコメディ映画にあっては、面白さがハンパない。米軍女性兵士の外国人配偶者となり“男性の戦争花嫁”としてアメリカへ入国することになり、男子禁制のねぐらを転々とさせられたり、女装するハメにまでなったりと、ここでも絶好調である。
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家族会議 1936
セリフの面白さや言葉のモンタージュから生まれるニュアンスを大事にし、そこから良い演技を導き出すというトーキー・リアリズムを実践した島津保次郎の最も脂の乗った時期の一本。高田浩吉の策略で株価が大暴落し破産に追いやられる佐分利信を取り巻く、高杉早苗、及川道子、桑野道子の女優陣の個々の魅力が光る。
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アガサ・クリスティー トミーとタペンス -2人で探偵を- 「NかMか」 Agatha Christie's Partners in Crime: N or M? (Part 1, Part 2, Part 3) 2015
好奇心旺盛な行動派の妻タペンスと慎重派の夫トミーの対照的なコンビが活躍するアガサ・クリスティー原作の人気ミステリー「おしどり探偵」のドラマ化による「トミーとタペンス -2人で探偵を-」の第4~6話。イギリスBBC他制作で、日本ではNHKで放映。核兵器開発プロジェクトに関わっていた科学者が姿を消し、軍情報部幹部のおじから極秘任務を受ける。
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太陽は光り輝く The Sun Shines Bright 1953
「よく観たくなる作品がひとつある。「太陽は光り輝く」だ。本当に私のお気に入りなんだ。」(ジョン・フォード)
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海賊島 1950
戦後の大映時代劇を支えた安田公義が監督デビュー翌年に撮ったアクション活劇。プログラム・ピクチャー特有のスピーディな展開で見せ場も多く、気楽に楽しめる。岡譲二演じる神出鬼没の怪傑"禿鷹"の活躍をロマンスを絡めて描いた、「禿鷹」シリーズ第2作。水ノ江瀧子が恋心に揺れる海賊の女親分にふんする。
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