海兵隊の誇り (日本未公開) Pride of the Marines 1945

ガダルカナルの激戦地で手榴弾を受けて失明し、再会を約束した婚約者に事実を隠し通そうとするジョン・ガーフィールドは、自分に素直になれない反抗的な役柄をいつもよりひときわ素晴らしく演じている。D・デイヴスの4作目だが、脚本畑の監督にありがちな説明過多な演出からまだ抜け切れていないものの、見応え十分の感動のヒューマンドラマに仕上がっている。

1945/モノクロ/114分/ ワーナー・ブラザース
(監・脚)デルマー・デイヴス (脚)マーヴィン・ボロウスキー、他 (撮)J・パーヴェル・マーレイ (音)フランツ・ワクスマン (出)ジョン・ガーフィールド、エリノア・パーカー、ダン・クラーク、ローズマリー・デキャンプ、ジョン・リジリー
May 20, 2008 (tue)

デスティネーション・トーキョー (日本未公開) Destination Tokyo 1943

空襲に備えて敵国の気象情報を入手すべく東京湾潜航の極秘任務を受けた米海軍潜水艦乗組員たちの人間模様と、スリリングな作戦遂行の過程を並行して描いた、脚本家上がりのD・デイヴスの監督デビュー作だが、いかんせん多くを語りすぎでストーリーが散漫になってしまっている。ジョン・リジリーがヘンな日本語を話す。

1943/モノクロ/130分/ ワーナー・ブラザース
(監・脚)デルマー・デイヴス (脚)アルバート・マルツ、他 (撮)バート・グレノン (音)フランツ・ワクスマン、他 (出)ケイリー・グラント、ジョン・ガーフィールド、ジョン・リジリー、アラン・ヘイル、ダン・クラーク
May 18, 2008 (sun)

ノーボディ・リヴズ・フォーエヴァー (日本未公開) Nobody Lives Forever 1946

ハリウッドの“赤狩り”の影響(と言われている)で持病の心臓病を悪化させ39才の若さで他界したジョン・ガーフィールド。ハードボイルドな人物像の裏に隠された憎めない人懐こさのようなものが本作でもよく現れている。相棒の枯れたチンピラにふんした名脇役ウォルター・ブレナンの燻し銀のような哀感漂う演技も特筆もの。

1946/モノクロ/100分/ ワーナー・ブラザース
(監)ジーン・ネグレスコ (原・脚)W・R・バーネット (撮)アーサー・エディソン (音)レオ・F・フォーブスタイン (出)ジョン・ガーフィールド、ジェラルディン・フィッツジェラルド、ウォルター・ブレナン、ジョージ・トビアス、ジョージ・カラリス
May 4, 2008 (sun)