非情の時 Time Without Pity 1957

NHK衛星第2で放映されたときの録画(2002年5月)を引っぱり出してきて見直す。ロージーによる英国製の末期フィルム・ノワールの最高峰。アル中で絶望的な状況の中、息子の死刑撤回を求めて奔走する父親を演じるマイケル・レッドグレーヴの名演技が見もの。度肝を抜く凄まじいエンディングも、権力関係(ここでは落伍者と成功者の)が逆転するロージー映画の構図に見事に納まっている。

1957/モノクロ/85分/ ハーレクイン・プロ
(監)ジョセフ・ロージー (脚)ベン・バーズマン (撮)フレディ・フランシス (音)トリストラム・ケイリー (出)マイケル・レッドグレーヴ、アレック・マッコーエン、アン・トッド、ピーター・カッシング、レオ・マッカーン
Mar 24, 2016 (thu)