ぼくの伯父さんの休暇 Les vacances de Monsieur Hulot 1952

“ぼくの伯父さん”こと、ユロ氏が初めてスクリーンに登場した記念すべき作品。台詞を極端に抑え、物語はサイレント映画さながらに進行する。パンパン音を立てながら走るポンコツ車、人が通るたびに音の鳴る扉など、音響の使い方も絶妙。休暇先の海辺で何をやってもドジばかりのユロ氏が何とも滑稽だ。チャップリンやキートンに一歩も引けをとらないタチの詩情豊かなスラップスティック・コメディ。

1952/モノクロ/87分/ ディシナ・フィルム、カディ・フィルム、他
(監・製・脚・出)ジャック・タチ (脚)アンリ・マルケ (撮)ジャン・ムーセル、ジャック・メルカントン (音)アラン・ロマン (出)ナタリー・パスコー、アンドレ・デュボワ、ミシュリーヌ・ローラ、ヴァランティーヌ・カマックス、ルイ・ペロー
2007